企画名
第51回駒場祭 パネルディスカッション企画
いま「教養とは何か」を問う
—21世紀に教養学部は生き残るか?
開催日時
2000年11月26日(日) 11時30分会場、12時開演
開催場所
東京大学駒場キャンパス13号館1323教室にて
パネリスト
- 青柳 晃一 氏(元教養学部長・比較文学)
- 半藤 一利 氏(元文芸春秋社専務・作家)
- 平田 賢 氏(元東京大学工学部教授・機会工学)
- 諸井 虔 氏(元秩父セメント社長・元経済同友会代表副幹事)
- 大野 明男 氏(元東大教養学部自治会委員長・評論家)
- 春日 伸弥 氏(東京大学教養学部2年・第50回駒場祭委員長)
- ほか現役学生1名
司会者
粕谷 一希 氏(元中央公論編集長・現都市出版社長・評論家)
パネリスト・司会者プロフィール
青柳 晃一(あおやぎ・こういち)1931年東京生まれ。日比谷高校を経て東大教養学部入学。教養学科イギリス科を経て比較文学専攻。1989~91教養学部長としてすぐれた手腕を振るう。40周年記念には、教養の理念について記念パンフレットに名言を草した。 現代比較文学「サンタヤナとT.S.エリオット」 |
半藤 一利(はんどう・かずとし)1930年東京生まれ。旧制浦高を経て東大教養学部入学。文学部国文学科卒業。1953年、文藝春秋社入社、伊藤正徳『連合艦隊の最期』を最初に担当。『週間文春』『文藝春秋』編集長・出版局長を経て専務取締役。この間、大宅壮一名の『日本の一番ながい日』を執筆。ノンフィクション、戦記文学の世界で腕を振るう。 近著に『漱石先生ぞなもし』『ノモンハンの夏』。 |
諸井 虔(もろい・けん)1928年東京生まれ、旧制浦高を経て東大教養学部入学。53年経済学部卒業。日本興業銀行を経て秩父セメント入社。同社社長、会長、相談役。また経済同友会代表副幹事として、教育問題、地方分権問題に積極的に取り組む。 |
平田 賢(ひらた・けん)1931年東京生まれ。旧制一高を経て東大教養学部入学。54年工学部機械工学科卒業。大学院を経て専任講師、助教授、教授。日本機械学会会長、他、多くの学会、審議会の委員を務める。著書に「現代社会とエネルギー」他。エネルギー、環境問題に広く関わる。またアマチュア合唱団を率い、ヨーロッパ各地を公演旅行。 |
大野 明男(おおの・あきお)1930年東京生まれ。旧制浦高を経て東大教養学部入学。1950年3月東大教養学部自治会結成に参加、2代目自治委員長となる。レッドパージ反対闘争の先頭に立ち、試験ボイコット闘争を実施。学部生十二名と共に除籍、退学の処分を受ける。その後、業界紙記者、PR会社の企業マンを経て、ルポライター、社会評論家として自立。『全学連―その行動と理論』他。 |
粕谷 一希(かすや・かずき)1930年東京生まれ。旧制一高を経て東大教養学部入学、法学部卒。1955年中央公論社入社。中央公論編集長他、雑誌編集一筋。78年退社。文筆活動を経て87年都市出版(株)設立、代表。『二十歳にして心朽ちたり』『戦後思潮』。近著に『中央公論社と私』。 |