第44回駒場祭(1993年:平成5年)

第44回駒場祭

開催日時

1993年(平成5年)11月21日~23日

テーマ

(統一テーマなし)

概要

91年に駒場寮の廃寮と新しい学生宿舎を建設する構想が発表されて以来、駒場寮自治会などの団体は廃寮反対運動を行ってきたが、その一環として、「駒場寮存続を考える」というスローガンのもと、加藤登紀子コンサートが駒場祭最終日に開かれることとなった。当日の参加者は4000人にも上ったが、主催団体が企業広告入りのパンフレットを配布するなどし、問題視した駒場祭委員会ともみ合いとなるなどの騒ぎとなった。従来は財源の多くを各企画からの割当金と広告収入に頼っていたが、バブル崩壊の影響で広告収入が約270万円になるなど激減したこともあり、財源の安定化のために、割当金を廃止する代わりに翌年の新入生全員から運営費を一括に徴収することになった。この年、夜間居残りをして酒を飲み過ぎ、救急車で運ばれた人が4人も出るなど、夜間の宴会行為が以後問題となってくる。教養学部のカリキュラム改革をテーマとした本部企画が開かれた。加藤周一氏、なだいなだ氏、猪瀬直樹氏の講演会がそれぞれ人気を博した他、体罰を取り上げた模擬裁判の企画が登場した。